上告棄却の不当判決
年金裁判                      2024年5月31日

 最高裁第二小法廷8訴訟で上告棄却の不当判決

 裁判所は、上告人らの大法廷回付の要求を退け、弁論を開かないまま、本日の8事案をはじめ、
  係属している21の事案について、5月31日と6月3日、6月7日の3日間で、
  しかも同一時間に数件をまと  めて判決を言い渡すという、異常な手法をとりました。しかも、
  判決言渡期日の通知は、判決日まで最短で約1週間という5月22日付でなされました。
  (第二小法廷、一般傍聴席への参加要請書から)

 5月29日、急な最高裁第二小法廷での判決言い渡し、参加要請がメールで届きびっくりしました。
  二日後の31日には、東京をはじめ、2回に分けて8事案の判決言い渡しがあり、急きょ各地から
  90名余りが最高裁前に駆けつけ裁判に臨みました。 

 判決は、上告棄却の不当判決。判決後、最高裁前で加藤健次弁護士は、「一山いくらみたいな期日
  指定の上、直前に聞きたいなら来いとは余りにも乱暴。弁護団で議論し異例だが、判決言い渡しの
  前に抗議した」と 報告。また、「今回、判決文は3ページしかない。

  兵庫事案は11ページだったが、兵庫の判決で明らかとばかり、手抜きで、端折った判決」という。
  「そうは言ってもこの事件は、紙切れ1枚で法廷は開かないとはできなかった」と運動の広がりを強調。
   結論は極めて不当で残念な結果だが、まだ、3日、7日、第一、第三小法廷があり諦めずに闘い
  続ける」とも。

 最後に、「裁判の当事者にもなれない、声も上げられない人がいる中で、みなさんが、まともな
 年金制度をつくる。減額は許さないと闘い続けた。一区切りはついたが、本筋の運動はこれからです。体に 気を付けて 一緒に頑張りましょう」と、共に闘ってきた仲間にエールを送りました。 

 
最高裁前で裁判んに臨む仲間たち
 
判決後、決意を語る中央本部役員
                                 文・写真:石川元也