林試の森と武蔵小山周辺の 再開発を巡る ・合同散策会

       
 
 南部ブロックの仲間である品川支部のお誘いで3月17(日)、「林試の森と武蔵小山周辺の再開発を巡る・合同散策会」に出掛けました。総勢13名(うち目黒は2名)は、まず集合場所の武蔵小山駅を出発し、10分程で林試の森へ。案内人は、品川支部の元教員の小田啓之さん、写真や図解も駆使して、木々の芽吹きのしくみ、葉の色合いや大小による成長などを解説、時にクイズもありで楽しく学びました。

お次は武蔵小山駅に戻って、講師を同支部の山中浩さんにバトンタッチし、武蔵小山の再開発巡りです。すでに駅前には高層ビル2棟がそびえ、後3棟が建つとのこと。再開発は、緑化、防災を柱にしているが、一度災害が起きれば、高層ビルは陸の孤島になりかねない。隣には6階程の地権者ビルが並び、回りは緑も少なく日陰、その上、ビル風の凄まじさにビックリです。既存の高層ビルもまだ販売中、2階の店舗も空きが
目立ち、昼食を兼ねて向かったパルム商店街の人通りと比べると寂しい限
りでした。  

  
再開発概略図           林試の森
      

林試の森                         朗惺寺・慰霊碑

その再開発の隣に位置する朗惺寺を訪ねました。ここにはいわゆる満蒙開拓団の慰霊碑「興栄山朗惺寺慰霊碑」があります。昭和18年、戦禍が激しくなる中、統制経済の下で商売の継続ができず、東京最大の転業開拓団「東京荏原郷開拓団」として、7次に渡り1039名が中国に渡航し不慣れな農業に従事。終戦直後、かの地で悲惨な最後を遂げたそうです。時の国策によって、元々の住民が追い出され、生業が困難になるなどの一面は、再開発にも?と、考えさせられた一日でした。      


                              (文・写真:石川元也)